icon (夏山集中)白馬大雪渓から白馬三山縦走と白馬鑓温泉 icon


icon 山行日:25年08月04日~06日

icon 山 名:北アルプス・(夏山集中)白馬大雪渓から白馬三山縦走と白馬鑓温泉

icon 区 分:個人

icon 形 態:縦走

icon 参加者:5名(男性:3名、女性:2名)

 
白馬大雪渓 

白馬大雪渓

 

icon コースタイム


8月4日:晴れとガス、8月5日:暴風雨、8月6日:雨

8月4日:平塚駅2:50=3:25焼肉きんぐ横浜栄店=3:55セブンイレブン善行2丁目店=4:05白旗神社=4:20セブンイレブン赤羽南店=8:05八方第3駐車場8:15=(タクシー)=8:35猿倉8:45-9:00鑓温泉分岐-⑤-10:05白馬尻小屋跡⑩-⑩(白馬大雪渓)⑤-12:20雪渓終点⑳-(お花畑)⑩⑩-15:40村営頂上山荘⑩-16:15白馬山荘(泊)

8月5日:白馬山荘6:30-6:55白馬岳⑤-7:10白馬山荘⑩-7:45丸山⑩-9:00杓子岳⑤-11:00白馬鑓ケ岳⑤-11:35鑓温泉分岐-⑩-12:05大出原⑩-13:15白馬鑓温泉小屋(泊)

8月6日:鑓温泉小屋6:30-7:15雪渓⑩-7:40杓子沢出合-⑤⑤-10:00小日向のコル⑩-11:30猿倉荘11:50=(タクシー)=12:20八方第3駐車場12:30=(入浴・昼食)=18:45湘南

8/4:行動7時間30分、歩行:6時間、8/5:行動6時間45分、歩行5時間50分、8/6:行動5時間、歩行:4時間30分

 

icon GPSfile


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icon 山行の過程


8月4日:今年は猿倉駐車場の雪崩被害により猿倉荘まで自家用車が入れず、八方駐車場からタクシーの利用(片道4400円)となる。人数がまとまればバス(片道2000円、予約必要、便数僅少)より便利で経済的。白馬尻小屋跡までの歩きが暑い。雪渓に入るとようやく涼しくなる。見上げる稜線はガスがかかり展望は乏しい。今年は雪が多かったが、ここのところの猛暑で雪渓はかなり小さくなっているとのこと。2時間弱の雪渓登りで夏道に入る。このあたりからお花畑が続く。ミヤマキンポウゲとイワオウギが最盛期。クルマユリとハクサンフウロが見頃。雪解けの遅い場所ではウルップソウもまだ咲いていた。村営頂上宿舎から白馬山荘のガレ場ではコマクサやウメバチソウが見られた。午後は雨の予報であったが幸いに降られず、ほぼ予定通り白馬山荘(2850m)に到着した。

猿倉荘 

猿倉荘

白馬尻小屋跡 

白馬尻小屋跡

大雪渓に近付く 

大雪渓に近付く

大雪渓を登る 

大雪渓を登る

上から見下ろす 

上から見下ろす

夏道 

夏道

ミヤマオダマキ(キンポウゲ科)

ミヤマオダマキ(キンポウゲ科)

ウルップソウ(ウルップソウ科)

ウルップソウ(ウルップソウ科)

テガタチドリ(ラン科)

テガタチドリ(ラン科)

クルマユリとハクサンフウロ(ユリ科、フウロソウ科)

クルマユリとハクサンフウロ(ユリ科、フウロソウ科)

お花畑を登る 

お花畑を登る

村営頂上宿舎が見えた 

村営頂上宿舎が見えた

白馬山荘 

白馬山荘

タカネツメクサ(ナデシコ科) 

タカネツメクサ(ナデシコ科)

コマクサ(ケシ科) 

コマクサ(ケシ科)

ウメバチソウ(ユキノシタ科) 

ウメバチソウ(ユキノシタ科)

 

かなり雲は多かったが、山荘からは白馬岳山頂が背面に、明日歩く杓子岳・白馬鑓ヶ岳が大きく眼前に聳え、その向こうには剱岳・立山さらには槍ヶ岳まで望まれた。

白馬岳山頂

白馬岳山頂

清水岳に沈む夕日

清水岳に沈む夕日

丸山と劔、立山

丸山と劔、立山

杓子岳と白馬鑓ヶ岳

杓子岳と白馬鑓ヶ岳

 

8月5日:暴風雨の中、空身で白馬岳山頂(2932m)を往復する。山頂付近は風速20m越えの暴風が吹き荒れていた。山荘に戻り、意を決して鑓温泉小屋へ向けて縦走を開始。丸山ではライチョウのつがいに出会う。荒天が幸いして?この後もライチョウとの邂逅は続き、何と合計10羽目撃した。杓子岳(2812m)は巻道もあるが、風雨の強さは大して変わらないと判断し、山頂を踏むこととした。玄武岩質のガレの急登は歩きにくいが、雨で滑ることはない。山頂稜線は左側(東側)が鋭く切れ堕ちているので、強い西風にバランスを失わないよう注意して進む。一旦、コルまで降りて、白馬鑓ヶ岳(2903m)に登り返す。鑓ヶ岳から鑓温泉分岐までの下りは西風をもろに正面に受けて、雨粒が顔に刺さるように痛い。鑓温泉分岐からは稜線を離れて東側の谷に入るので風はぐっと弱まり一息つく。大出原は雪渓が解けたばかりの斜面にチングルマやハクサンコザクラが咲き誇り見事だ。そこから鑓温泉小屋(2050m)までの下りは鎖場が連続し、濡れた蛇紋岩の足場が滑りやすく注意を要する。13時過ぎには鑓温泉小屋に入り、温泉に浸かりサッパリとして、暴風雨の中白馬三山縦走を果たした喜びをビールで祝った。

暴風雨の白馬岳山頂

暴風雨の白馬岳山頂

ライチョウのつがい

ライチョウのつがい

白馬鑓ヶ岳山頂

白馬鑓ヶ岳山頂

滑りやすい鎖場

滑りやすい鎖場

 

8月6日:本降りの雨の中、猿倉荘(1250m)まで800mを下る。杓子沢手前に大きな雪渓が残っておりツボ足で慎重に通過した。そこから先も濡れた蛇紋岩と泥濘の下りで、慎重に下ったため、予定より1時間程超過したが11:30に猿倉荘に無事下山した。

鑓温泉小屋を出発 

鑓温泉小屋を出発

杓子沢手前の雪渓 

杓子沢手前の雪渓

杓子沢を渡る 

杓子沢を渡る

 

icon リーダーの感想


初日の猛暑の中の1600mの登り。2日目の風速20mの暴風雨を突いての稜線歩き。3日目雨中の滑りやすい下りと、最悪に近い条件の中、無事予定通り踏破できたことに安堵するとともに、メンバーの健闘に敬意を表する。個人的には、初日の暑さに半ば熱中症気味となり調子を崩したこと、雨具の点検を怠りズボンを持たずに上を2つ持って来てしまったことなど反省材料は多い。しかし、昨年の扇沢~鹿島槍~五竜~唐松~鑓温泉と白馬岳~雪倉岳~朝日岳、一昨年の朝日岳~栂海新道と併せて、後立山連峰と日本海を結ぶルートをコンプリートできたことは大きな喜びであった。

 

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